#投稿8 直撃!!広田町の民泊受け入れ家庭の方にインタビュー

こんにちは!広報チームのさくらです。

私個人としては、3月末までの投稿では、これが最後の記事になります。
つい先日、私は陸前高田市広田町に移住してきました。そのことについては、良ければこちらの記事をご覧ください!

世間では、新型コロナウイルスの影響が全国各地に拡大していますね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私たちが活動している広田町でも、春に予定していた全てのイベントが中止に。
広田町での個人のお客さんの受け入れを、3月末まで中止とさせていただきました。
(NPO法人SETのコロナウイルス感染症に対する対応はこちらをご覧ください)

陸前高田市広田町の民泊受け入れ家庭、村上榮二さんと妙子さんにインタビュー

そんな中ですが!陸前高田市広田町には、
民泊で来る中高生に会うのを楽しみに待ってくれてくださっている方がたくさんいます。

今日紹介するのは、陸前高田で民泊事業が始まった最初の時から民泊の受け入れをしてくださっている、
わかめ漁を営んでいるご夫妻です。

  
(左から、村上榮二さんと妙子さんとモモ(猫))

広田町を訪れた多くの大学生、中高生の心を一瞬で掴んでしまうお二人。

いつも大きな愛を持って私たちと関わってくださる方達です。

そんな二人にお聞きした民泊についてのお話を、これからお伝えしていきます。

民泊との出会いについて

ーまずはじめに、民泊を始めたきっかけについて聞かせてください

民泊を始めたのは、4年前です。「SETから民泊をやりませんか」と声がかかったのがきっかけです。
その頃は震災後で収入が安定していなかったので、まず収入の面でやってみようかなと思いました。
それと同時に、これから広田で何かやっていかないとなぁと思っていた気持ちもありました。

ー”外から来た人を家に泊める”ということへの抵抗感はありませんでしたか?

震災の時に視察でこの町を訪れる人を泊めるようになっていたので(当時泊まるところが不足していた)、
これが民泊を受け入れるハードルを下げました。
ただその時は、宿のない町に来てくれた人たちへの感謝の気持ちで人を泊めていたので、
“人を泊めてお金をいただく”ということへの緊張感はありました。

民泊の受け入れを通して感じるやりがい

ーそうして始められた民泊。やっている中で感じるやりがいはどんなものなのでしょうか?

子供達が陸前高田に来たならではの体験をして喜んでいる姿をみると、
民泊をやっていてよかったなという気持ちになります。

例えば、星をみたり、海にお散歩に行ったり。

都会育ちの子が、畑のお手伝いをする中で野菜の育て方、収穫の仕方を学んでいってくれる姿をみるとうれしいです。

 

ー民泊をやっていて楽しいことは何ですか?

いろんな人たちの話を聞けるのが楽しいですね。

それから、積極的にお手伝いをしてくれる高校生とか中学生だと嬉しい気持ちになります。
かなりお手伝いしてもらった時は良かったなぁ。

 

ー民泊をしていて大変なことは何ですか

布団を洗ったり掃除をしたりと、事前の準備のところは大変ですね。
しかし実際に民泊が始まってしまえば、楽しいので大変な気持ちは忘れてしまいます。

受け入れる前は身構える時もありますが、来てしまえば大丈夫。お陰様で来るのは良い子達ばっかりです。

お手伝いをしない子がいて困る時もありましたが、
こちら側から呼びかけて一緒に皿を洗ったりすることも最近できるようになりました。

ーお客さんではなく、家族の一員として共に時間を過ごすのが民泊の良さですもんね。
お手伝いをしてもらって共に時間を共有することで、よりお互いの心の距離を縮められるんですね


(榮二さん、妙子さん、修学旅行生とはな(猫)の記念写真)

お二人が思う、中高生にとっての民泊の価値

ー印象に残っている中高生とのエピソードはありますか?

ある時泊まった生徒が、「私は頭が良くないから、卒業したら就職しますよ。」
とちょっと自信なさげに言っていました。

(それじゃあもったいないなぁ、きっとこの子には一歩踏み出す勇気がないだけなんじゃないか)
と感じて、学ぶことの大切さをその子に伝えました。

すると次の日の朝、「大学に行きます」と力強くその生徒が伝えてくれました。

きっと一晩寝ないで考えたんだろうな。

このエピソードはすごく印象に残っています。

 

ーすごく心の温まる印象的なエピソードですね。生徒さんのことを想って伝えた榮二さんの言葉だったからこそ、相手の心に響いたんでしょうね。

 

ー中高生にとっての民泊をする価値とは何だと思いますか?

泊まりにきた生徒の中には、
“頭のついた魚を初めて食べた”とか”オクラってこのように収穫するんだ”
と驚く生徒もいます。

“自分で収穫した野菜をその場で食べる”という経験は、

ここでしかできないオンリーワンなものです。

その経験が生徒に与える喜びは大きいんだと思います。

これから来る方へのメッセージ

ー最後に、これから民泊に来てくれる中高生や学校の先生に一言お願いします

何もないところで素朴なところだけど、来てくれたらいいなと思ってます。

野菜とか遊歩道とか海とか山が側で、それが取り柄です^^

ー 人の温かさをたっぷり感じられる陸前高田の民泊だからこそ、
ぜひこの時間を体感しに来てほしいですね。

榮二さんと妙子さん、時間を作っていただきありがとうございました。

 

編集後記

お二人からインタビューをしていると、

“来る子達と交流すること”を心から楽しんでくださっていることが伝わってきて、
あたたかい気持ちになりました。

また、民泊で印象に残っているところで出てきたエピソードは、
まさに民泊の価値の一つだなと思います。

思春期の中高生って、先生や家族の言葉だと、
つい意地を張ってしまい素直に受け止められないこともありますよね。

それとはまた違う距離感の、人生の先輩からの声だからこそ響くことがあります。

陸前高田にきて民泊をする中で、何か一つでも新しい気づきや広がる視野を得てもらえたら嬉しいです。

今回お話を聞いたお二人以外にも、
中高生が来ることを楽しみに待ってくれている町の方がたくさんいます。
ほんとに素敵な方達ばかりなので、是非一度会ってみてほしいです。

ここまで読んでいただきありがとうございます^^

次回は、長年共に活動するかれんの”自身と民泊についての想い”をお届けします。お楽しみに!

 

※陸前高田民泊修学旅行についてはこちらをご覧ください!

※資料請求・お問い合わせはこちらのページの下部からお願いします!

※また、現在コロナウイルス感染症の対策のためNPO法人SETは三月末まで各種交流イベントの中止とさせて頂きました。つきましては、皆様にご支援・ご協力をお願いしております。何卒よろしくお願い申し上げます。(NPO法人SETの新型コロナウイルスへの対応について

 

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